管理人が風俗デビューした時の話(前篇)
投投稿No.001 2014/09/10
そう、あれは大学に入って間もない、やっと新しい生活にも慣れ始め五月病患者がちらほらと現れ始めた頃の話だ。管理人もご多分に漏れず浮き足立っていた。
男子よりも女子の入学数が多い学校なのもあり、(可愛いコが多いな。これは明るいキャンパスライフが待ってるぜ)などと自分の容姿などは棚に置き物色しまくっていたのである。
しかしそんな青年の淡い期待は一瞬にして散る。人生は思ってたより甘くなかった。
中・高と男子校だった為に、大学に入りさえすれば自動的にうら若き乙女とイチャコラする機会に恵まれるものだ、と信じて疑わずにいた自分を今は不憫に思う。
そのうら若き乙女達は爽やかイケメンな先輩達に誘われこぞってスポーツサークルに所属しだし、話しかける度胸もなくチラチラと視線を送るだけの童貞どもなど相手にする訳なかったのだ。
サークルに入らなかった女子はというと、彼氏持ちか、恋愛に興味ないか、もしくは自分が女だと気付いていないか…。なんにせよ大学生活で新たに恋愛を楽しみたいというような女子はもういなかった。
夢に見た女子大生達がすぐそばにいるにも関わらず、指1本触れられずに悶々と過ごす日々。季節が夏へと変わる頃、高校から大学へ一緒に上がった友人が声をかけてきた。
「なあ、このままじゃ…ヤバくね?」
ものすごくふんわりとした言い方ではあったが、管理人にはそれで充分だった。
どうする?どうする?とふにゃふにゃした会話を一通りし、大学寮から何駅かの場所にあるヘルスなる場所に行って、童貞を卒業しよう、とそう熱く約束をかわしたのだった。
そしてついにその日を迎えた。管理人はその当時流行っていたブランドのキャップとTシャツにスニーカーという、当時の自分として最大限のオシャレをした上で友人との待ち合わせ場所に向かった。
管理人が到着してから程なくして友人がやってきたがなにやら顔色が悪い。どうしたのか尋ねると、緊張しすぎて眠れなかった上に、オナニーをしてしまい本番にちゃんと役目をはたせるかどうか心配だという。店に近づくと、言いだしっぺのくせに「俺は今日はダメな気がする。一人で行ってきてくれ。」とかなんとかいいだした。管理人も独りは心細かったので、必死で引き留めたものの結局友人は戦線離脱、独りで突撃することになってしまった。
店内に入ると男性店員から声をかけられた。システムなど良く分からなかったので、おっさん店員にそう告げると、ではオススメの姫を…との事。そして10種類くらいの中からコスチュームを選ぶのと、アンケートに答えてくれと用紙を渡された。こちらも当然よく分からないので、書きあぐねていたら、おっさんがふむふむといった感じで納得した。別に隠していたわけでもないが、童貞がばれたんだなと分かって恥ずかしくなった。
おっさんに、オススメのコースがあるから、としたり顔で勧められた。なんとなく嫌だったのだがそれ以外にどうすればいいかも分からないので内心渋々で了承した。
ホテルに移動したら先にシャワーで念入りに洗ってベッドに寝て待っててくれと言われた。
む?予備知識と違うぞ、シャワーって一緒に浴びるんじゃねぇの?という疑問が湧いたがもうお金は払ってしまったし後には戻れない。色々な意味でドキドキしながら指定ホテルに移動した。
そう、管理人の入った店はヘルスではなくイメクラだったのだ。童貞にして初めての風俗店がイメクラという人はなかなかいないんじゃあるまいか。
さぁ、いよいよプレイに入るのだが長くなってきたんで〈後篇〉へ。