反社とつながってそうで怖い
デリヘルもホテヘルも、なんだかシノギの収入源になっていそうで利用に躊躇してしまう。そんな風俗初心者の男は少なくないでしょう。
確かにデリヘルやソープ、ピンサロなどの性風俗店には、どうも裏社会や反社との関わり合いを意識してしまう、その気持ちは分からなくもありません。漫画、映画にテレビ番組、様々な媒体で風俗産業が誇張して表現、伝播され、イコール暴力団との関連を思わせてしまうのは、無理もないことです。
では実際はどうなっているのか、解説していきます。
漫画の話？風俗店ってみかじめ料を払ってるの？
繁華街を歩いていると、みかじめ料という言葉を聞いたことがあるでしょうか？そうあの暴力団に少しの金品やお金を支払い、お店をおかしなお客やトラブルから守ってもらう、そんな悪しき伝統です。
特に新宿や渋谷など大都市の風俗密集地域では怖い組織と横のつながり、パイプを持つことはいわゆる用心棒契約のような役割を持っていました。ヤクザ、暴力団……、そんな怖いお兄さんたちと関係を持つことによって、風俗店で芋づる式に出てくるトラブルを解消する荒業として機能していたのは事実。
今でこそみかじめ料を支払う店は減ってきましたが、なにぶん風俗店は酔っ払い、外国人客との痴話喧嘩、本番強要したお客に対しての制裁、はたまた他店から人気女性の引き抜きなどなど、それは多くの問題が勃発していたので、その用心棒代金に見合うバックは享受できていたはずです。
基本的にみかじめ料というのは生金で約10万程度の支払いを行っていたのですが、この金額が決定される基準は意外に不透明で、旧知の仲の店だとみかじめ料はあってないようなものなこともあります。物品の購入や差し入れとしてそれを贈る店も少なくありませんでした。
しかし正直このみかじめ料には賛否両論があって、「頼もしい！」と思うものから、恫喝や恐喝にも似た行為は逆にネットの発達によりマーケティングに影響を及ぼすという声も少なくありません。
某掲示板やSNSであの店はみかじめ料を悪い団体に支払っている、バックに暴力団がいるからあの店にはいくな！なんて言われることも。働く女性、管理者にとっては確かに頼もしい存在ではあるのですが、実際そこに付随する怖みが付いて回り、もう随分前からか、みかじめ料金を支払うことに躊躇うお店も増えてきたんです。
ただ今更、「やっぱ色々負の影響もあるし、お金は払いたくありません……」とは言えず、しょうがなく支払い続けるお店も少なくありません。
とはいえ今は地方自治体により暴力団排除条例が施行され、この手の用心棒代を支払うお店側も連帯責任として罰則規定の対象になってきましたし、それゆえに暴力団とは距離をもって接する健全な風俗店も増えてきました。
結果、営業している店が暴力団の縄張りにあるからと言って、用心棒代を支払わなきゃならない、ショバ代を支払わなければならない、そんな理不尽さを一刀両断できたわけです。
現在は……
現在反社経営の風俗はほぼ見られませんし、息子が元気になってムラムラしてしまったら、余計な心配不安はせずに風俗を利用するべきと言えるでしょう。
昨今反社を取り巻く環境は大きく変化しており、風俗店を立ち上げるにも警察への許可が必要であること、そして先述の通り各自治体で暴力団排除条例が施行されて以降、反社会的勢力側としても風俗業界へが手を出しにくくなったのです。風俗の甘い蜜を絞ろうと思ったのに、結局最後は自分たちまでお縄になってしまいかねませんから。
なお一般人が経営する風俗店のケースでも、90年代まではみかじめ料を支払うことでライバル店舗からの女の子の引き抜きを防いだり、顧客とのトラブルに対処してもらう時代もありました。ですが時代は昭和、平成に次ぎ令和です。
みかじめ料を支払う必要もなければ、反社経由で女の子が風俗に沈められるケースはほぼほぼありません。実際デリヘルにホテヘルなどの性風俗店を経営しているのはいわゆる一般人であり、反社とは何の関係もありません。
基本的に反社と付き合いがある風俗店は、警察からもマークされやすい為、経営者側としては反社会的勢力とつるむメリットはないのです。
もちろんテナントの大家がたまたまヤクザ、暴力団関係者でありました、または備品のリース会社がそちら系でありましたというケースは考えられます。また、以前に築いた風俗経営のノウハウを提供する形でマージンを取るところもあるようですが、やはり反社との関わりはガサ入れ対象になる可能性もある為、経営者側にとってはリスクの方が大きくなります。
違法風俗店は反社と絡んでいる可能性もある
ただしそれでもいわゆる違法風俗店と呼ばれる無許可の風俗店や本番行為を行うような店舗は、ヤクザであったり暴力団が経営または間接的に噛んでいる可能性があります。
これらはいわゆるピンクチラシやSNSなどを通して女の子をの募集や集客をしていたり、WEBページがなかったり、記載電話番号がIP電話や携帯番号だったりする場合などの特徴があり、ある程度の判別は可能です。
しかしその数は少なく、実際風俗系の情報誌、WEBで紹介されている店舗ならば、安心して一般人経営の合法風俗で遊ぶことができます。なのでどうしても不安な場合は無料風俗案内所を利用したり、事前にWEB掲示板やレビューでお店の評判をチェックするといいでしょう。