モラハラ妻からの逃避行、デリ浮気男に待つ結末
H.N. 白ひげ危機一髪 No.042
妻とセックスレスになって早1年、我が家は穴が空いた小舟のようだ。結婚生活は6年目、妻オンリーのルールを押し付ける・外出への嫌味を連ねるなど、典型的なモラハラ妻だ。また、子供も味方につけているため、私には家での居場所がない。
しかし妻の伯父からコネ入社をさせてもらったことがあるうえ、金銭面でも工面を受けた経験を持つので、私は反撃ができない。女性ならば自宅の窓際族として丸まっていても絵にならなくはないが、中年男だといかんともしがたい醜さがある。
そう、醜悪という惨状ゆえに、当然ながら離婚が脳裏をよぎることも増えてきた。ちなみに妻の男性関係はわかっておらず、浮気をしているのかそうでないのかは不明だ。厳密には、私が知ろうとしていないだけで、遊びたいなら思い切り発散させておけという放任主義。
よって、家庭・仕事状況などをふまえると、一寸の光もない人生に思えるかもしれない。ただ、私には妻に内緒にしている秘め事があり、現実離脱をした際は翼が生えたフェニックスのごとく復活できる。秘め事とはずばり私を癒す風俗で、この世で唯一私が許容される世界なのだ。
続けて、疑似的恋愛、つまり仮初めとはわかっているがもてはやしてくれるため、逢瀬を重ねることだけを考えている。
なお、モラハラ妻で子が居れば風俗遊びは難しいと、一般的には思われているだろう。特に金目、財布を握られているゆえ多くの者の障壁になるのだが、要は賢くへそくりを積み上げていけば良い。
私の場合は、昼食の弁当で節約する。おかずのみにし、米は家から白米ごはんを持っていき節約する。もちろんカツカレーはカレーに、特盛りの唐揚げなら通常になど、グレードダウンさせるのは欠かせない。
ご褒美として、週に1回は特選弁当を食べているので我慢ができる。何より私が愛する風俗、デリヘル嬢に会うためなら忍耐など朝飯前だ。
今月も交際費が貯まったので早速忍んで逢瀬の場へ。リュックサックを背負い、県の中部から西部に移動。リュックにはジムに行くというカムフラージュのためだが、念には念をということで用心深く対策をしている。
今回選んだのは、最もリピートをしているデリヘル店。3回目となるデリ嬢U(30歳)は、同店だと準熟女手前になるが熟れたイイオンナ。170cm近い高身長なのと、人生経験も他の子より積んでいるため、要は私のようなおじへの包容力も高い。
もうタメ口でもなく垣根を外した雰囲気があり「あ!またリュックサックだ、今日もアリバイ作りは完璧なのね」という言葉とともに、目を見つめてきながらのキス。彼女も人妻なので、所謂同じ穴のムジナというものだ。
だからこそプレイ以外の時間は波長も合うわけだが、まずはソファーに横たわり、会話をしながら膝枕をしてもらう。
ここから既に私の中ではプレイが始まっており彼女は「今月も頑張りまちたね~よちよち…」と私を撫でる。そう、人間としての原点回帰。私はモラハラ妻からの当たりから女性へ慈愛を求めるようになり変貌、いや、変態になってしまったのだ。
続いてのシーンは風呂場、当然ながら一緒に入浴をしてもらい、体も洗ってもらう。隅々まで拭いてもらい、手を引かれてベッドへ私がエスコートを受ける。
今宵の彼女は、白の生地にパールの装飾が入った、ラグジュアリーな淫靡下着。淫靡ラインを見つめながら、施される全身リップはアドレナリンも最大に放出される。
ブラのホックに手をかけると「無断は駄目でしょ、お姉さんにお願いしないと」と指摘を受け「お願いちまちゅ!」と懇願し乳飲み子モードへ。そこからはクンニをさせてもらい、彼女からの尺八を受ける。目を見られながらのフェラは極楽で、さすがはデリ嬢だと心服する。
そして極めつけのお気に入りプレイが、挿入していると同様の素股だ。イミテーションではあるが、締まりが悪い女性とのセックスよりよっぽど気持ち良いのだ。
射精し、残った時間は赤ちゃんプレイの癖を取り除き、Uを抱きしめてマッサージをしてあげる私。つまり、お値段以上の価値を提供してもらったから単純に嬉しいのである。
再び現実という家・職場を行き交う日々に戻ったところ、妻の知人から1つ衝撃の言葉を受けた。
どうやら私の風俗通いを知っていて、セックスレスになったことを嘆き、モラハラに走っているのだと。
言われてみれば、喧嘩した時と仕事のストレスが重なった際にデリ浮気へ走ったのを思い出したのだ。
罪と罰、私は精算する必要があり、来月のデリは見合わせることにする。もし妻との関係を修復できたなら、次世代に託して私は引退しよう。