四十男のデリヘル奮闘記
H.N. ワカバヤシ三浦 No.037
中年になり周囲を見渡すと、同世代の多くは疲れた表情で街を歩く者ばかり。しかし、俺は違い、活力はかつてないほどみなぎっているほど。
見た目はほうれい線がくっきりとある、冴えない中年なのでエネルギッシュな点は不思議に思うかもしれない。
だが、月に1度必ず呼びつけている風俗嬢が俺をアンチエイジングさせる。
無論、ちやほやからは程遠い生き物だと重々承知しているが、46にも拘わらず悦に浸れているのはデリヘル嬢の存在があるからだろう。
ちなみに冒険家タイプなので、デリの店は1店には絞らない。知る人ぞ知るプレイボーイ・H野正平氏のように、幾重にも性的な経験を重ねたいからだ。
当然ながら、年12回以上は使うため時には地雷を踏むこともある。しかし、残念な思いすらスリリングと感じられるため、50・60になっても依存し続けるに違いない。
そんな俺が今回選んだのは、栄町エリアのお店。
まず、源氏名なのはさておき、フルネームでプロフィールを記載している時点でわかるのである。奥ゆかしさと、熟年が出せる色気を放つ女ありと、察知できるようになってしまった。
熟れた体を堪能するのは愉悦そのものだが、デリには性感の奉仕もあると46の男にはうれしいオプションだ。
選定店舗のコンセプトは前立腺マッサージであり、紳士ウェルカムとの記載があった。もう20回以上のデリヘル体験があるため、マナーはわきまえていて俺にピッタリとも思える。
選んだのは、ちょうど32を迎えたばかりのW嬢。プロフィールにある、紫の下着姿が如何ともし難いほどで、そそる肢体を持っているようだ。
もちろん、下調べに時間を割くのは絶対に必要な作業だ。全身画像のほか口コミを閲覧し、日記もあると良いが、無事クリアしていた。
いざホテルへ呼んでみると、深々とお辞儀をする丁寧な挨拶。
瞳は大きくスマイルがまぶしいくらいの高ビジュアルを持っており、写真以上の美女がおでましだ。バストはCカップ程度だっただろうか、室内のカウンタースペースで1杯ほど付き合ってもらった際にガン見をした。
W嬢はノースリーブのサマーニットで、特定の人間の癖を突くのをわかっている。明るく面白いトークに下ネタも重ね、平然と乗ってくるのは非現実の良さであることに違いはない。
シャワーシーンで「先に脱いで欲しい」と俺が伝えるとちょっぴり恥じらいながらもにんまり「ええ…」と、動きがスローだ。つまり魅せるエロさも備えた、AV畑で揉まれた嬢なのだろうか?と、色んな妄想が俺を掻き立てる。
ちなみに風呂場はガラス張りでエッチガラスと通は呼ぶが、覗くエロ美尻がたまらなく愚息を上向きにさせていく。そして火照りに火照った体を冷ましたあとは、念願のプレイタイムだ。
「焦らし・ストーリーが得意と書いていたけど、ストーリーが気になる」と伝えた。すると、OL・女教師など引き出しがどんどんと出てくる。そこで女教師が気になったため、彼女へリクエスト。
驚いたのは、横長のショルダーバッグに伸縮可能な指揮棒を備えていたのだ。「どこを攻めて欲しいの?先生に言ってごらんなさい」と、俺の胸に突き当ててきたのである。
愚息に、健康指導の専門家も腰を抜かすほどの勃起反応があり「乳首からお願いします」と思わず敬語になってしまった。また、焦らしも十八番とのことで羞恥心の壁はさらに剥がされて行く。
しまいには「学校では教えられないアナル講義を、先生お願いします!」と嘆願していたのである。
「悪い子ね、こうなったら課外授業へ突入よ」ともう、AVさながらだ。どうやったら46のオヤジ生徒とのシチュエーションにいとも簡単に入り込めるのか。喜びで脳の錯乱が止まらない。
ケツ穴を開発されて、締めは赤色のエロティックな口から放たれる極上のフェラ。焦らされたことも関与し、情けなくも3分でザーメンの大放出。
ついでながら「先生、ゴックンしてください」とお願いしており、同時に願いも叶った。
なお、ピロートークの際に彼女はこう言った。
「貴男、卒業できないかもしれませんね」と。
こんなにも嬉しい留年ならこちらから全身全霊でお願いしたいくらいだった。現実ではイケメンでなければ果たせない願望を果たせるのだから、悦に浸れる理由がある。
一張羅の裏ポケットにしまい込んだ名刺は、捨てずに取っておこうと決めた一夜だった。